桑折西山城跡は室町時代に築城され、奥州戦国大名、伊達稙宗・晴宗(奥州探題)の居城跡で、標高193mの高館山を中心に位置し、本丸・中館・西館の三郭からなり東西880m、南北570mの自然の要塞をなす中世山城です。陸奥国守護、伊達稙宗は西山城にあって天文5年(1536)伊達氏の分国法「塵芥集」を制定し、同11年には稙宗と晴宗による「天文の乱」が起こり南奥羽諸大名と家臣を二分する大乱に発展し、西山城の攻防が繰り返されました。城跡には、空掘・石塁・土塁・井戸跡などの遺構が良好に保存され、よく戦国時代の大名居城の姿をとどめる重要な遺跡です。   文部省 福島県教育委員会 桑折町教育委員会
西山城跡 桑折町 伊達郡