田一枚植えて立ち去る柳かな
諸文献によると、朽木の柳、枯木の柳、清水ながるるの柳ともいう。伝説によると文明の頃(1471年)時宗19代尊皓上人が当地方巡化の時、柳の精が老翁となって現れ上人から十念と念仏札を授けられて成仏したという。いわゆる草木国土等の非情物の成仏談の伝説地である。後、謡曲に作られ、又種々の紀行文に現われ芭蕉、蕪村等も訪れたことは余りにも有名である。老樹巨木の崇拝仏教史的発展、文学や能楽の展開等に関する貴重な伝説地である。  那須町教育委員会
 遊行柳 芦野 栃木