この碑は嘉永年間に芦野宿戸村右内忠恕が撰文建立したもので、全文19段よりなる。長文で道徳を作興する趣旨が述べられてある。この碑は、自然石に炎帝神農の姿と約3500の文字を刻したもので全く珍しい碑文である。尚「べこ石」とは昔この地方でも牛を「べこ」と称し石の形が臥牛に似ているので通称べこ石といわれたのである。 那須町教育委員会 |
板屋の坂を芦野側から登ると中途の左側に立つ。べこ石の撰者と等しい戸村忠恕の農民に諭す言句が彫ってある。べこ石と等しく嘉永元年の建立で、内容は病害虫の駆除、予防から餓饉のための備荒法飢人の看護法まであり、これまた地方史料としても貴重なものである。 那須町教育委員会 |