糸魚は俗名トゲウオとかオコゼといい、イトヨ科に属する体長3〜5cmほどの小魚である。背ビレは3本のするどいトゲになっているので、トゲウオの名がついた。降海型と陸封型があり、本県に住んでいるのは陸封型である。生息地は水温20℃以下の湧水のある所で、産卵期は4〜5月で、雄は背が銀白色、目はアイ色、腹は鮮紅色になり、雌は金色で美しい。水槽や藻類などを腎臓から分泌する粘液で固め、その上から泥や細かい砂をかぶせて、トンネル状の巣を作ってその中に産卵する。巣を作るのも、幼魚を守るのも雄の役目である。   栃木県教育委員会・大田原市教育委員会
糸魚(イトヨ)生息地 (田谷川) 吉沢 大田原 栃木