天寧寺 根ヶ布1丁目 青梅市 東京都
天寧寺は室町時代文明年間(1469〜87)に当地の領主三田弾正忠政定が再興したもので、現存の銅鏡は大永2年(1522)鋳造で重要美術品に認定されている。堂宇のうち、本堂、禅堂、中雀門、通用門、書院などは江戸時代中期、また、総門、山門、鐘楼、庫裡などは江戸末期の建立にかかるものである。丘陵を背景にし、根ヶ布霞川の水源地を工夫して建立されている七堂伽藍の配置は旧時の状態をよく保っており、禅曹洞宗の伽藍配置を模したもので、都内の曹洞宗寺院としては伽藍をよく具備している。総門は四脚門、冠門。山門は三間一戸、二階二重門、寄棟造り瓦葺き。中雀門は四脚門、切妻造り鉄板葺き。鐘楼は四脚瓦葺き。本堂・書院及び禅堂は単層寄棟造り。庫裡は単層寄棟造り瓦葺きで、指定面積は7、897平方メートル。昭和44年10月1日  東京都教育委員会