虎柏(とらかしわ)神社 根ヶ布1丁目 青梅市 東京都
享保19年(1734)多摩郡青梅村大柳の張海次郎兵衛が棟梁をつとめ、同郡羽村根岸の大工宮川善右衛門らが工事に携わり、建立されたものである。形式および構造は三間社、切妻造り、茅葺きで、身舎の規模は桁行4.877m、梁間2.940mとなっている。記録によると安永6年(1777)に修理が行なわれたが、その後、明治25年(1892)に階修理と屋根の葺替え、同39年には屋根の葺替えが実施されている。当本殿は、公儀普請の建物を除くと東京都内の中では数少ない三間社の遺構の一つで、建築年代も三間社としては古い時期に属し、装飾的要素も控えめで全体的に古式を伝える貴重な神社建築である。  平成6年3月31日 東京都教育委員会