石灰石採掘跡 成木8丁目 青梅市 東京都
この地区での石灰焼の歴史は古く、天正年間にさかのぼることが知られている。慶長11年(1606)、北小曾木村、上成木村(現・成木3〜8丁目)の窯主は、幕府の命により、江戸城普請のため、白壁材などの建築資材として石灰を上納した。以来、石灰焼は郷土の重要な産業となり、近世史上特異な存在として知られている。正面の山の斜面に見える石灰岩は、原石採掘地の中でも、特に顕著な露頭を示すものである。    昭和30年11月3日指定  青梅市教育委員会