総持寺 田無町3丁目 西東京市 東京都
西東京市指定文化財第九号 下田半兵衛富宅の木像  安政六年(一八五九)制作
総持寺境内妙見堂に保管されているこの木像は、
田無村名主下田半兵衛富宅の像で、安政6年(1859)富宅の生存中58歳の時に制作されたことが記録されています。 半兵衛富宅は江戸時代後期、田無村名主を勤め、さまざまな功績を残しました。「備荒貯蓄に尽力し、尾張藩のお鷹場案内役となり、御用勤勉により、ご褒美をいただき、苗字を許され、尉殿権現(現田無神社)本殿並びに拝殿を再建し、養老畑を以って老人を助けた」と、この木像の納められている厨子の扉の裏側に漆書きしてあります。 なかでも養老畑は、当時には珍しい名主の善政で、現代の福祉行政の先駆と見られています。昭和45年7月  西東京市教育委員会