柳沢庚申塔 田無町1丁目 西東京市 東京都
西東京市指定文化財第28号 
 慶長11年(1606)の江戸城の大改修以来、城の壁材である石灰を運ぶ道として青梅街道がひらかれました。青梅街道の成立とともにその人馬継立てを行う宿として、田無村柳沢宿は発展しました。 享保8年(1723)この付近の住民23人によって庚申講が組織され、来世安楽を祈願してこの庚申塔が建立されました。 庚申塔の型式は、梵字をはじめ二鶏、三猿、青面金剛、邪鬼が揃えられた代表的な角柱塔で、この宿の経済的な繁栄を誇示するかのように大形です。 当時の田無村は交通の要路にあり、青梅道と所沢道などの分岐点(現田丸屋商店の角)は田丸屋旅館もあり、田無を印象づける著名地点でした。ここに庚申塔を建て、道しるべの役目を持たせたもので、この地域ではとても古いものです。  平成18年1月所沢街道拡幅のため、この場所に移設されました。 昭和63年9月  西東京市教育委員会