関のかんかん地蔵 関町北1丁目 練馬区  東京都
 『新編武蔵風土記稿』に「石地蔵像 坐像長六尺青梅道ノ北側二立り、関ノ地蔵ト云。 祈願ヲナスモノ石ニテ打ハ、カネノ音アルヲモテカンく地蔵トモ云。」とあります。  「生きとし生けるものの命を育み、迷いや苦しみを除いてくれる」お地蔵さまは、特に子供の御本尊として信仰されてきました。このお地蔵さまは江戸時代中頃に造立されたと思われますが、石で叩けば願い事がかなうといわれ、長い間叩かれてきたために足もとが細くなり、最近補修されました。 「かんかん地蔵」というのは、この叩いた時の音からきたものです。 右側には享保14年(1729)の胎蔵大日如来、左側には寛保元年(1741)の勢至菩薩がお地蔵さまをはさんで立っています。 平成13年2月  練馬区教育委員会