御鮨街道家並み 白木町 岐阜市 岐阜県
御鮨街道について
「御鮨街道」は、長良川の鵜飼でとれた鮎を飯とともに発酵させた鮎鮨を、江戸の将軍家へ献上するために搬送した街道です。鮎鮨は、岐阜町が幕府領の時代から江戸へ運ばれるようになり、元和5年(1619)に岐阜町が尾張藩領になると尾張藩から幕府への献上品となりました。鵜が獲った鮎は、御鮨所に運ばれ、まず塩漬けにされます。それを塩出ししたのち、エラなどを取って腹に飯を詰めて桶に並べ、水をとおした飯を上からふりかけ、これを繰り返して桶一杯に漬け込みました。これが運ばれるうちに発酵して、江戸に着く時期に食べごろになりました。毎年旧暦5月から8月までの間に、江戸時代の前半には20回、後半には10回、鮎鮨は岐阜から江戸まで運ばれました。老中証文を受けた特別輸送で夜も休まず運んだため、わずか4〜5日間で江戸に届いています。この輸送は、文久2年(1862)まで続きました。        岐阜市