随心院 小野御霊町 山科区 京都市
真言宗小野流の大本山で、正暦2年(991)弘法大師第8世の法孫仁海僧正の開基であって、もと牛皮山曼荼羅寺といった。当院は真言宗小野流発祥の地であって、第五世増俊が塔頭に随心院を建立し、第7世親厳の時、後堀川天皇より門跡の宣旨をうけ、以来、小野曼荼羅寺御殿随心院門跡と称した。その後、応仁の兵火で炎上したが、慶長4年(1599)九条家から入った第24世増孝が再興し、今日に至っている。(中略)この付近は小野小町の旧跡と伝え、境内には小町文塚、化粧の井戸があり、小町の艶書をはったという地蔵菩薩も安置されている。なお、境内地は昭和41年6月21日文化財保護法による史跡に指定された。京都市