史跡小町庭園 随心院 小野御霊町 山科区 京都市
小野小町化粧井戸 侍女の塚
小町塚 文塚
謡曲「通小町」と隨心院
 謡曲「通小町」の前段、即ち深草少将が小町の許に百夜通ったという伝説の舞台がここ随心院である。 その頃小町は現在の随心院の「小町化粒の井」付近に住んでいた。 積る思いを胸に秘めて訪ねて来た少将であったが、小町は冷めたかった。 少将は「あなたの心が解けるまで幾夜でも参ります。今日は第一夜です」と、その標に門前の「かやの木」の実を出した。 通いつめた九十九夜−その日は雪の夜であった。門前にたどり着いた少将は疲れ切って九十九個目の、かやの実を手にしたまま倒れ再起出来なかった。という。 隋心院の境内には思い出の「文張地蔵尊」「文塚」があり、道筋にはかやの大木がある。謡曲史跡保存会