大鳥城址 館山 飯坂町 福島市
 大鳥城(鵬城)は、西に連なる尾根を切断して空濠とし土塁を築き、山腹に清水井戸を掘り構築された典型的な山城で、白鳥を埋めて守護神としたことから生じた名である。 12世紀の初め、藤原氏が奥州を支配し平泉に都城を構え、その一族の佐藤氏が信夫荘の荘司(湯の庄司とも称される)となりここに居館を構えた。親族の西行法師が陸奥を旅しこの地に安らぎを求めた頃は小平泉の観を呈し賑いをみせていたといわれている。   (中略) 城主一族の墓所は、対岸(鯖野)の医王寺にあり、俳聖芭蕉の句碑がある。   笈も太刀も五月にかざれ紙幟   昭和57年   福島飯坂ライオンズクラブ