観音堂 信夫文知摺観音 福島市
ここには、かって大悲閣、あた大悲堂ともよばれた観音堂がありました。この方形造りのお堂は、宝永6(1709)年に安洞院の第三世漢補和尚が一万人の浄財をあつめて改築したものです。もともとは、南面して建てられたものですが、明治18(1885)年、時の信夫郡長柴山氏らが、もぢずり石の周辺を整備したとき、いまの西面になおしました。本尊は行基菩薩一刀三礼の作と伝えられる二寸二分(6.5cm強)の木造観音で33年ごとにしか開帳されない秘仏であります。  信夫文知摺保勝会