平成16年は芭蕉生誕360年に当たり当地旧日光道中の入り口に石像の建立が実現しました。千住は奥の細道への旅立ちの地であり、矢立初の句「行春や 鳥啼 魚の目は泪」の句が残されています。此の先の旧道は元やっちゃ場の地であり明治以後は正岡子規・高浜虚子も訪れていて特に高浜虚子は青物問屋の主人で為成善太郎(俳号 菖蒲園)を直弟子として活躍させています。また、虚子の命名による「やっちゃ場句会」も開かれていました。芭蕉像に到る足下の敷石はやっちゃ場のセリ場に敷かれていた御影石です。もしかしたら芭蕉と曽良の旅立ちを見送っていた敷石があるかも知れません。遠い江戸の遥かな空へ夢とロマンを掻き立てます。人生は人それぞれにさまざまな旅立ちがあります。奥街道を旅することで何かを感じるものがあるかも知れません。(遥かなる奥の細道)      千住大賑会・河原   手漉和紙・谷野   矢島光明書
 千住宿奥の細道プチテラス 足立市場入り口横 北千住