光徳寺 膝子315 さいたま市
光徳寺は、曹洞宗の寺で江長山と号し、片柳の萬年寺の末寺で、本尊に薬師如来を安置している。寺の開創は文禄4年(1595)といい、開山の僧快巌は慶長6年(1601)11月19日に亡くなっている。当寺は、江戸時代の3代将軍徳川家光以降代々13石の寺領を賜わり、それを証する朱印状が残されている。寺の西側を通る日光御成道は、将軍の日光東照宮参拝に際しての専用道として使われ、当寺はその休憩所となっていた。休息時の将軍御愛用の品は残念ながら失われ、今では見ることができない。   昭和59年3月  さいたま市