国登録有形文化財 秋葉家の結城での創業は天保3(1832)年といわれており、かっては醤油の醸造も手掛けていましたが、現在は味噌の醸造・販売を行っ ています。 見世蔵は、大正13年に建設されたもので、工事を請負ったのは地元の立堀慶美といわれています。当初は、正面向って左側が切妻・平入り、右側が寄棟・妻入りとなる大規模な見世蔵でしたが、昭和9(1934)年の結城駅に通じる県道拡幅の際に、前面約一間半を切り取り改修されました。そのため、内外部とも当初の姿とはかなり異なり、外観は、二階建・桟瓦葺で、間口7間半の正面には桟瓦葺の庇を設け、右側の半切妻部分の軒に蛇腹を廻すなど、見世蔵の特徴を留めながらも他に例を見ない特異な正面外観になりました。内部は、柱や梁等の主要構造部材と土蔵造の壁の一部などに、築造当時のものが残されており、北端に設けられた座敷部分や西側の元使用人室、二階の座敷などはほぼ当初の面影を留めています。 |