旧堀田邸 鏑木町274 佐倉
旧堀田邸・庭園は、最後の佐倉藩主であった堀田正倫(まさとも)が、東京・深川佐賀町から旧領地である佐倉に住居を移すため整備した屋敷と庭園です。旧堀田邸の建築は、明治22年(1889)12月に上棟され、明治23年11月に竣工されています。主屋は木造平屋一部二階建て、屋根は寄棟造棧瓦葺一部金属板葺の五棟で当初構成されており、明治44年には旧湯殿が増築されました。主屋に付属する建物としては、土蔵・門番所が現存しています。庭園には、芝を中心に赤松・さるすべりなどの樹木と景石・石塔を配し、高崎川と対岸の台地を借景にした眺望が広がっています。この一帯は、都市公園として市民に親しまれ、平成13年(2001)には千葉県指定文化財名勝に指定されています。