角柱三猿浮彫道標 高砂6丁目13−21 葛飾区 
元禄6年(1693)に建てられた区内に現存する最古の道標です。道標上部の正面、左右側面にかなり磨滅している仏形坐像又は三猿と思われる浮彫があります。碑文は、正面に「これより右ハ 下川原村 さくら海道」、右面は「これより左 下の割への道」と書かれ、左面には年号が記されています。 千住宿から分かれる水戸佐倉街道は、新宿町の南で常陸国水戸と下総国佐倉へ向かう道に分かれます。「下川原村」は新宿町の小字名、「下の割」は東葛西領の南の地域(現在の江戸川区)をさします。都内及び下総方面の各地における道標は、現在のところ元禄または宝永年間のものが最も古いようです。  葛飾区教育委員会