佐津間城跡 中佐津間1丁目 鎌ケ谷市 千葉県
佐津間城跡は東側に大津川をのぞむ標高25mの台地上に築かれており、台地下の集落とは約9mの比高がある。土塁と空堀をめぐらせて、周囲をを台地から遮断して曲輪を形成する短郭構造の城跡である。守備を主体としたようで、四方に張り出した構造の櫓台と、その櫓台を利用した横矢構造が確認され、曲輪の入り口となる虎口の跡も残っている。.また、こうした入口が村落側にあることは、城と村落が一体の関係であったことも推定される。 城の大きさは堀の外側で東西50m、南北76m、土塁の内側(主郭)は東西2lm、南北35mある。周囲には屋敷裏、北根郷屋、南木戸などの城に関係する小字名も残っている。 築造された時期は戦国時代(16世紀中〜後半頃)と推定されている。戦国時代に造られた城跡は東葛地方でも数多く確認されているが、市内で明らかに城跡として確認されているのはこの佐津間城だけである。平成22年12月 鎌ヶ谷市教育委員会