東間(あずま)富士塚・浅間神社 東間1丁目 北本市 埼玉県
地元で「センゲンサマ」と呼ばれているこの富士塚は、東西約37m、南北約27m、高さ約6mの規模で、頂には木造の社殿が建てられている。参道と東側の石段および社殿は直線上に配置され、これを延長した先は実際の富士山を正確に指向する。中腹には享保8年(1723)の銘が入った「石段供養塔」が建てられており、塚の築造時期は、少なくとも江戸時代中期にさかのぼると考えられる。 このため東間の富士塚は、江戸時代後期に隆盛した「富士講」以前の古い富士信仰による築造であり、近在においても類例が少なく大変貴重である。 毎年6月30日、7月1日には、この一年の間に生まれた赤ちゃんの成長を祈願する初山行事が行われている。 平成25年6月 北本市教育委員会