本宿天神社 本宿2丁目 北本市 埼玉県
北本宿は、駅長7年(1602)に鴻巣宿に宿駅が移るまでは中山道筋の宿場であった。江戸時代の元宿村(明治22年に北本宿と改称)は、宿場の中心部に当たり、当社はその鎮守として祀られてきた神社である。元宿村の名主は、「機屋」の屋号を持つ岡野家で、当主の正家で25代を数える旧家である。同家は、初め氏神として稲荷社を祀っていたが、そこに寛文2年(1662)ごろ、領地安全と領民の無病息災・五穀豊穣を祈願して、京都の北野天神社の分霊を勧請して祀ったのが、当社の始まりであると伝えられる。したがって当社は元宿村の鎮守であると同時に岡野家の氏神でもあったため、この岡野家やその分家では邸内に氏神を祀っていない。 以下略