玉蔵院地蔵堂 仲町2丁目 浦和区 さいたま市 埼玉県
構造・規模:3間四方、入母屋造り、1間向拝つき、桟瓦葺き、間口・奥行きとも8.34m
概要:軸部は、ケヤキ材を用いた重厚な建築で、柱は円柱、柱上三手先の斗京栱で桁を受ける。中備は、十二支の蟇股を配している。軒は、二重繁棰となる。
 内陣は、裏側壁面から半間出して来迎柱を建て、泉迎壁に須弥壇をつけている。内陣の天井は、花鳥などを描く格天井となっている。他に、欄間の彫刻、外陣天井の画など装飾が多い。 内陣蟇股墨書銘により安永9年(1780)の建立であることが知られる。三間仏堂ではあるが、本格的な造営を受けた仏堂建築でしかも建立年代が明らかであり、保存価値がきわめて高いと言える。 平成5年7月 浦和市教育委員会 玉蔵院