(前略)中山道では、本郷森川宿、板橋宿平尾につぎ、志村一里塚は第3番目の塚である。塚は道の両側に向かいあて5間(約9m)四方、高さ1丈(約3m)の定めによって築かれ、旅人にとっては、里程や乗物賃支払いの目安になり、またその木陰はかっこうの休所にもなった。 一里塚が完全な姿で残るのはまれで、都内では北区西ヶ原のそれと二ヶ所のみであり、交通史上の重要な遺跡として、国および板橋区の史跡に指定・登録された文化財である。   62年10月    板橋区教育委員会
 志村一里塚 志村