洗足池 南千束2丁目 大田区 東京都

洗足池は、武蔵野台地の末端の湧水をせきとめた池で、昔は千束郷の大池と呼ばれ、漕漑用水としても利用されました。池畔の風景は優れ江戸時代には、初代広重の浮世絵「名所江戸百景」に描かれるなど、江戸近郊における景勝地として知られていました。昭和3年(1928)に池上線が開通すると、公園として整備され、同5年には風致地区として指定されました。面積は、周辺を含めると約77,000u、水面の広さは約40、000uです。 日蓮が足を洗ったので洗足池というとか、袈裟をかけたといわれる袈裟掛けの松がある御松庵など、日蓮にまつわる伝承も残されています。また、池畔にはこの地を愛した勝海舟の墓や西郷隆盛(南洲)の留魂祠・詩碑などがあります。池の西北部一帯は桜山と称し、桜の名所で、区内有数の景観に富むところとして貴重です。 昭和50年3月19日指定   大田区教育委員会