品川区指定有形民俗文化財  旧中原街道供養塔群(一)  所在 荏原一丁目十五番十号 指定 昭和六十三年三月二十二日(第十九号)
本供養塔群は、かっては現在地の北方約10mの辻にあったが、昭和38年の区画整理の際、ここに移されてきた。4基の供養塔のうち中央の大きい石造地蔵菩薩は、総高1.9mに及ぶ。造立年代はわからないが、台石に刻まれている17の村名や型態からみて江戸時代中期と考えられる。向かって右の地蔵菩薩は延享3年(1746)寒念仏供養のためのもの、左手奥の馬頭観音は元文元年(1736)造立であり、この頃戸越本村に馬持講があったことを示す。その前にある聖観音は石造墓碑で、貞享年間(1684〜87)に建てられた。これらの供養塔は江戸中期から後期の庶民の信仰状況を示すものとして貴重である。平成13年3月30日 品川区教育委員会
旧中原街道供養塔群(一) 荏原1丁目 品川区 東京都