愛宕山は洪積層の丘陵地で、標高は26mである。頂上に受岩神社がまつられ、江戸時代から信仰と見晴らしの名所としてにぎわった所である。愛宕神社の祭神は火の神(火産霊命)が中心で、江戸時代には幕府の保護もあり、多くの人々から火伏せの神として信仰されてきた。今日のように周囲に高層ビルが立つまでは、山頂からの眺望がすばらしく、東京湾や房総半島までも望むことができた。また、受岩山には男坂・女坂・新坂などの坂道があり、男坂は神社正面の86段の急勾配の石段で、寛永年間に曲垣平九郎がこの石段を馬で上下したと伝えられる。  昭和50年12月  東京都港区教育委員会
愛宕神社 愛宕1丁目 港区 東京都