室津海駅館(廻船問屋「嶋屋」)・室津村道路元標 室津 たつの市 兵庫県

朝鮮通信使は、朝鮮国王の親書を日本の将軍に持参した使節団です。通信とは「信(よしみ)を通じる」ことで信頼関係を深めあう意味です。使節団は室町時代初めころから来日し、その後、秀吉の朝鮮出兵で一時中断しましたが、江戸時代になると朝鮮は唯一正式な外交関係を結んだ国となりました。使節団一行は、正・副使を中心に500人前後で、海上では大船団を組み、陸上では大行列をつくって江戸への旅をしました。その際、海駅室津には必ず寄港し、さまざまな船が港を埋め尽くして、国際外交都市そのものでした。