木村昭家住宅(脇本陣) 長岡 茨城町 東茨城郡 茨城県
木村昭家住宅は江戸時代長岡宿の脇本陣で、問屋(人や荷輸送)や庄屋を勤めていました。脇本陣は大小名などが休泊した本陣の予備にあたる宿舎で、街道宿駅に設けられておりました。ここ長岡宿には本陣や脇本陣、旅籠屋など宿場関係の施設や、さまざまな商売・営業の店が軒を並べ、宿場として栄えました。当家は、安政4年(1857)の長岡宿の大火により消失、現在の建物はその後建設されたもので、改築はなく、鉋(かんな)による仕上げ、茅葺の屋根になっています。こうした脇本陣は県内の宿場建築でも現存しているものが少なく希少価値があります。          平成7年3月  茨城町教育委員会