土浦城旧前川口門 土浦
この門は、親柱の背面に控え柱を立て、屋根を架けた高麗門である。高麗門は城郭の門として建てられた形式の一つで、この門も、武家屋敷であった多計郭と町屋の間を仕切る「前川口門」であったといわれている。江戸時代末期の建築である。明治18年(1885)に土浦戸長役場(のち町役場)の門として、さらに大正9年(1920)には田宿町(現大手町)の等覚寺山門として移され、その後、寺の寄贈を受けて、土浦城内の二の丸入口にあたる「ニ之門」のあったこの位置に、昭和56年(1981)移築されたものである。  平成14年3月    土浦市教育委員会