武者小路実篤 1885〜1976 作家。東京生れ 雑誌「白樺」を創刊。「白樺」派の代表的存在であった。人生肯定、人間信頼を唱えて「新しき村」を開いた。 代表作には「お目出たき人」「その妹」「人間万歳」「真理先生」などがある。 大正5年から我孫子に住み同7年に「新しき村」建設のため九州へ旅立った。 |
バーナード・リーチ 1887〜1979 イギリスの陶芸家。香港生まれ。明治時代末から大正時代中頃まで日本に滞在し、柳宗悦や濱田庄司らの民芸運動に参加した。イギリスに帰国後はセントアイブスで作陶した。大正5年、我孫子の柳宗悦邸内に窯をひらき創作に励んだ。我孫子時代の作品には陶芸のほかエッチングや家具などの作品がある。 |
柳宗悦 1889〜1961 民芸運動の始祖。宗教哲学者。東京生まれ。雑誌「白樺」の創刊に加わり、やがて民芸運動を提唱する。大正3年から同10年まで我孫子に在住。我孫子時代、宗教哲学者として自立しながら朝鮮芸術に関心を深めた。後にそれが民芸思想の形成につながった。 |
加納治五郎 1860〜1938 教育者。柔道家。兵庫県生まれ。講道館を創設して柔道の発展に貢献する。東京高等師範学校長。日本体育協会長。IOC委員として第12回オリンピック東京大会の誘致に成功した。明治時代末に我孫子に別荘を建て、手賀沼別荘文化の草分けとなる。沼べりの丘に学園建設構想を抱き、のちに農場も開いた。 |
杉村楚人冠 1872〜1945 ジャーナリスト。和歌山県生まれ。 本名広太郎。朝日新聞に入社し、調査部や記事審査部を新設。縮刷版やアサヒグラフを創刊。新聞学者としても有名である。大正時代末から我孫子に永住した。随筆「湖畔吟」などで手賀沼周辺を広く紹介する。また、地元に俳句結社をつくり人々と集い地域文化の育成に貢献した。 |
志賀直哉 1883〜1971 小説家。宮城県生まれ。 雑誌「白樺」の創刊に参加する。感受性と描写力に富み簡潔で格調の高い作風は、「小説の神様」とも称された。大正4年から同12年まで我孫子に在住。 「和解」「暗夜航路」「城の崎にて」など志賀の代表作には我孫子時代の作品が多い。 |