金町関所跡 東金町8丁目 葛飾区
金町関所跡   所在地 葛飾区東金町8丁目23番先
 金町関所は、金町松戸関所と称され、水戸街道が江戸川を渡る地点に置かれた江戸の東の関門でした。関所の施設がある一帯は金町御番所町と呼ばれ、四名の関所番が明治2年(1869)まで、その任にあたりました。 対岸松戸宿との間には渡船が常備されていましたが、将軍が小金原に鹿狩りに出かける際には、江戸川に高瀬舟を並べた仮設の船橋が架けられました。 四度行われた鹿狩りのうち、最後の嘉永2年(1849)の史料は、関所付近のようすを多く伝えています。 その後、明治末期に行われた江戸川の改修により、御番所町の家並みの一部は拡幅された堤防の下となり、江戸川の河身も大きく変貌しました。 関所跡は、松戸宿との位置関係から、現堤防下の河川敷一帯と推定できます。  葛飾区教育委員会