葛飾区指定有形文化財  金蓮院愛染明王石像
 所在地 東金町3丁目23番13号   指定年月日 昭和58年2月21日
 この石像は、宝永7年(1710)に二十六夜待講中の人々が、二世安楽を願って建てたものです。二十六夜待とは、特定の月の26日の夜に人々が寄り合い、飲食などをしながら月の出を待ち、五穀豊穣、商売繁盛などを願うことをいいます。二十六夜待の本尊は愛染明王ですが、石像を刻むよりも文字を刻む例が多く、愛染明王の石像単独では余り例はなく、これはその中でも古い方に入ります。愛染明王は人々の迷いのもととなる、様々な愛欲の心をきよめることによって、その悩みから人々を救い、大きな愛へ転化させる力(菩提心)を持つ仏とされています。 像容は三目六臂(さんもくろっぴ)像(目が3つで腕が6本)で、中央の第一手左に鈷鈴(これい)、右手に五鈷杵(ごこしょ)、下部の第二手左に弓、右が矢を持ち、上部の第三手左が拳をつくり、右に蓮華を持っています。      葛飾教育委員会
愛染明王 金蓮院 金町 葛飾区