大垣城東総門跡 本町1丁目  大垣市 岐阜県
三重の堀に囲まれた水の城「大垣城」の総堀内には、古来からの町屋である本町、中町、魚屋町、竹島町、俵町があり、その町屋を縫うように美濃路が通っていた。東方に位置する東総門は、名古屋方面にあることから名古屋口門とも呼ばれ、明け六つに開かれ、暮れ六つに閉じられた。この門を設け、総堀に橋を架けることにより、有事の際に外部との交通を遮断するなどの防御が図られたのである。 門の近くには二重の櫓が設けられ、土塀が巡らされた。ここには中山道赤坂宿へ向かう街道の門も併設されていた。