及が橋石燈篭 正木町須賀 羽島市 岐阜県
 足近川(現在・松枝排水路)は昭和初期まで、出水すると氾濫を繰り返すほどの水量があって、六月ころの出水時の通行は渡船により維持されていた。 美濃路が水没したときに利用するために、この先の南宿村(羽島市足近町南宿)に対し御用船2艘が江戸幕府から預託されていた。 ここにある石燈篭は、「及が橋灯篭」(文政9〈1826〉年6月建立)と呼ばれ、出水時の渡河の安全を願い、今はなき輪中堤防上の松並木の間にあって、地元の人によって建てられていたものがここに移設されている。 この石灯篭には、正面に「金比羅山大権現」、側面に後藤機(頼山陽の高弟)の詩が刻まれている。    羽島市 歴史・史跡検証委員会