起渡船場石灯台 正木町新井 羽島市 岐阜県
起渡船場(新井側)は尾張藩の御船手奉行の支配下におかれ、渡し船は常時二艘のほか旅人の多い時に備えて置船一艘、合わせて三艘常置されていた。 この石灯台は明和7年(1770年)に建てられたものである。伝承によれば竹鼻町伊勢屋の祖先の力士がある夜起町から木曽川を渡り新井の堤防へあがろうとしたが、道も方角もわからず大変困ってしまった。そこで堤防の上に石灯台並びにその油代として田2反(1990u)をも併せて寄付されたものです。碑文は京都伏見の人で荻生徂徠や太宰春台に学んだ竜公美(1714−92)のものである。 平成7年6月  羽島市教育委員会