人柱観音 起堤町 一宮市 愛知県
慶長の昔、起境の小信川口では、木曽川本流築堤が難工事であった。この時、小信中之坊門徒で篤信の念仏 行者、与三兵衛は報謝の一念により、慶長16(1611)年盆夏中の第4日自ら進んで渦巻く濁流に身をしずめて人柱となり、 ついに堤防堰止めを完成せしめた。 この菩提をとむらうため人柱与光観世音菩薩を建立した。