青木家 那古野1丁目 西区 名古屋市 愛知県
創業が天文23年(1554)の塩問屋で、尾張藩の勝手方御用達十人衆といわれました。名古屋での創業は慶長15年(1610)頃で「川伊藤家」と並ぶ清須越商人です。塩の販売は、「知多屋新四郎」の屋号で知多郡成岩(現・半田市)から清須に移住した頃から始めていました。清須から名古屋へ移って米と塩の問屋を始めた当主は3代目の清左衛門で、以後「知多屋新四郎」は一貫して大船町に住み、営業しました。隣町の堀川片町には塩商人が多く集まるようになり、塩町に改称されたのは寛文7年(1667)2月のことでした。大正8年頃専売局の整理統合により、「知多新商店」が「名古屋塩業合名会社」を設立し、昭和37年に、「名塩食品(株)」となりました。現在、当主が17代目という老舗で、塩(今はドイツの岩塩)を扱う「名エン」グループとして有名です。