二居峠より二居宿方面 三国 湯沢町 南魚沼郡 新潟県
中部北陸自然歩道 越後三国街道 二居峠
中の峠から少し下り、また急な登りになるので二重峠とも呼ばれ、この辺り一番の難所であった。旅人が眼下に見える二居宿に呼びかけ、それから下っていくまでにあずきが煮えるほどの時間がかかったので、あずき峠とも呼ばれていた。峠の上には薬師如来の石仏が安置されている.ある年、夜中に峠を越えようとした旅人が盗賊に襲われた時、薬師様に動けを求めて一心に拝んだら、雲間から月が急に顔を出してあたりを明るく照らしたので、盗賊が逃げ去り旅人は救われたという。それ以来、二居峠の薬師様は三国街道を通行する旅人の守り仏として敬われていた。 二居峠の上には茶屋はなかったが、明治初年に三国街道が国道に編入されたとき、冬でも安全に道行ができるよう|こ峠の近くの光り石という場所に助け小屋(冬の間は番人を置く)が設けられた。 環境庁・新潟県