初君歌碑 寺泊磯町 長岡市 新潟県
ものおもひこしぢの浦のしら波も たちかへるならひありとこそきけ  初君
永仁6年3月(1298)藤原為兼卿が鎌倉執権北条貞時の計らいで佐渡へ流された際、風待ちで寺泊の菊屋五十嵐武兵衛宅に38日間滞在した。この時初君が親しく給仕した。別れに臨んで惜別の相聞歌を詠んだが、後に為兼が赦されて京都へ帰り、勅令によって撰んだ「玉葉和歌集」にこの和歌が入集された。  長岡市