古墳 塚原 みなかみ町 利根郡 群馬県
町指定史跡 塚原古墳群
 ここ上津の一角には、権力者の墓の一形態である
古墳が集中的に存在していることから古来より「塚原」と呼ばれている。三国街道の塚原宿を造るために相当数の古墳か消滅したと思われるが、現在、四十六基の分布か確認されている。しかし、これらのほとんどは何らかの破壊を受けていて、半壊しているものも少なくない。古墳は、山から連なる尾根上と宿場のある緩斜面の微高地上に立地していて、特に宅地の南側に密度か高い。その構造は、古墳時代後期の特徴である土盛りの中に死者を葬るための自然石で組んだ横穴式石室をもち、いくつかのものは開口している。副葬品はほとんど盗掘されてしまっているが、中には冑や直刀、金箔の耳環、硬玉や水晶等で造った玉(首飾)の外、土器などか出土したものもある。六一七世紀に築造された古墳群であると考えられる。月夜野町教育委員会