街道一の清水 中山 高山村 吾妻郡 群馬県
ここ三国街道は、江戸時代多くの往来があった。参勤交代の長岡藩主は往来の都度行列を休息させこの清水を賞味した。安政年間長岡で藩主は病に伏し「もう一度あの水がほしい」と所望した。下僕は殿の臨終に間に合うように近くの水を汲んで差し出したが「この水は違う」と見抜いてしまった。急いで汲み直して帰ったが既に殿は帰らぬ人となっていた。下僕は責任を感じ自害した。こんな伝承のある名水である。  平成12年10月  高山村教育委員会