坂戸城跡 坂戸 南魚沼市 新潟県
南魚沼市は、古来魚野川流域の中心地で、交通・軍事上の要地であった。南北朝動乱後、上田長尾の本拠となり、戦国時代には房長、政景が出て強豪となり、春日山城の長尾景虎(後の上杉謙信)と対立するに至った。景虎はこれを屈服させ、やがて政景が死ぬと、その子(景勝)を自分の養子とし、坂戸城を掌中にした。以来坂戸城は春日山城の支城となったが、慶長3年以後、掘直寄が在城した。下坂戸集落東方緩斜面の杉林の中に、城主の館や、家臣屋敷の跡が残り、またその背後の坂戸山(634m)には、大規模で堅固な山城遺構が残っている。  昭和54年3月12日、国の文化財に指定された。  南魚沼市