「かすみの間」 高半旅館 湯沢町 南魚沼郡 新潟県
 『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』
文豪川端康成先生の名作『 雪国』は、当館”かすみの間”で、昭和9年から12年にかけて執筆されました。”雪国の宿・高半”を舞台に、主人公島村と芸者駒子の悲恋物語が詩のような美しい文章で描かれております。昭和12年には早くも、花柳章太郎先生が舞台化され(先生の色紙当館所蔵)、昭和32年には当高半ホテル”かすみの間”を舞台に、映画『雪国』の撮影が行なわれました。配役は、島村・池部良、駒子・岸恵子、葉子・八千草薫で、豊田四郎監督のもと名作として絶賛されました。 当館ご宿泊の皆様、旅の一夜に、島村と駒子の悲恋純愛物語をお偲びください。 なお、与謝野寛・晶子夫妻、北原白秋夫妻ご来湯の折、”かすみの間”で歌を作られ、その筆は家宝として残されています。また、石井伯亭画伯は当間でスキー場の写生を描かれ、高い評価を得られています。(この部屋は当時の”かすみの間”をそのまま移設したものです)