さかさ桜 相俣 みなかみ町 利根郡 群馬県
群馬県指定天然記念物  相俣のさかさザクラ
天文21年(1552)の春、上杉謙信が初めて三国峠から関東に兵を出した時、この地に小休止し馬よりおりて上杉憲政ゆかりの日枝神社を参拝した。この時謙信は春日山より持参していた桜の鞭を境内に逆さに挿して、もしこの桜に芽が吹けば出陣の幸先が良いものとして、謙信の希望をこめて占いをした。ところが不思議にもこの桜の木がすくすくと成長して数年ならずして花が咲き成木したと言われている。また、この桜の花の咲き具合でその年の作柄を占ったので豊年桜ともいわれている。樹高18.2m、目通り6.2m、根元廻り11.0mである。  平成6年2月10日  群馬県教育委員会  新治村教育委員会