旧枚方宿問屋役人 八幡屋 小野平右衛門家 新町1丁目 枚方市
東海道枚方宿新町村の小野家は、江戸期より村年寄と問屋役人を兼ね、村と宿駅の運営に影響力を行使した。当家には、正徳6年(1716)建築の古図と鬼瓦を存するが、現在の建物は幕末期と推定される。本建物は、街道に面した広い間口で、表門口には揚見世と下げ戸が現存し、かって醤油業を兼ねていた町家の遺構を残している。尚、近年の主屋改修において、明治18年6月の淀川洪水による軒先浸水時の鮒がミイラとなって屋根裏から発見された。 平成3年8月 宿場町枚方を考える会