両替商旧跡(茨木屋 山本家)  両替町2丁目 伏見区 京都市
両替町通
両替町1丁目より14丁目までを数える両替町1丁目には、聖徳太子伝授の柿木浜地蔵堂があって伏見築城以前より開けていたと思われる。徳川家康は、慶長6年(1601)に大阪・堺より大黒常是、同・平野より末吉勘兵衛のふたりを招いて、両替町5丁目に当たる場所に「伏見銀座」を開き、ここを銀座1丁目とし4丁目の間に銀座、御屋敷舗、同改役所が設置されて、慶長丁銀・同小粒・同豆板銀などが鋳造された。安永年間には、両替銀座仲間が免許され同業者が軒を連ねた。我国最初に麻酔による手術を執刀した医師として有名である「華岡青洲」の師であった「伊良子道顕・道牛」父子はこの地で外科医として開業している。