明治天皇御小休所跡 宮川 茅野市 長野県

ここは、明治天皇が三重・滋賀・京都など巡幸された際に、御小休所に充てられた五味邸の跡である。天皇は、明治十三年六月二十三日午後二時過ぎ、五味邸にお着きになり、約一時間お休みになった。お供には伏見宮・太政大臣三條実美・参議伊藤博文・同寺島宗則などのほか、勅任官・奏任官・判任官、及び警固の者まで加えるとその数三百人とも五百人とも伝えられている。 お迎えした給仕には五味又三・大島綜十郎・五味嘉与肋が当たり、天皇及びおもだつた供奉者には、宗湖庵の井戸から運んだ水を用いてお茶を差し上げたという。