西塚

東塚
(前略)この一里塚は集落の北はずれにあって、江戸の日本橋から48里め(49里との説もある)の塚であるといわれ、明治中頃までその役割を果たしていた。道路の東塚にはエノキが、西塚にはケヤキが育っていたが、東塚のエノキは明治初期に枯れてしまったという。残っている西塚のケヤキは、塚がつくられた慶長年間に植えられたものと推定され、樹齢はおよそ380年を数える。現在では目通り高で幹の太さが周囲6.9m、樹高は約25mの巨木となり、永い歳月と風雪にたえて堂々たる風格をそなえ、樹勢もなおさかんである。甲州街道でこのように塚・ケヤキともに往時のものが保存されている例は他になく、実に貴重な存在である。  平成10年3月   富士見町教育委員会

御射山神戸の一里塚 御射山神戸 富士見町 諏訪郡 長野県